約2年ぶりに美術館で西洋絵画を見たら、たくさんの新たな気づきがあったというお話

旅行先では必ず現地の美術館を訪れる、なりタイです。

新型コロナが押し寄せて以来、海外の美術館からの作品の搬出が難しくなり、日本で海外の有名画家の作品が見られなくなって久しいですね。

なりタイはこれまで、国内で開かれる海外美術館の特別展には必ず足を運んでいただけに、早くコロナが収束し、また、ルーブル美術館展のようなイベントが開かれるのを心待ちにしています。

そんな中、先日、大阪のあべのハルカス美術展で開かれていた「ポーラ美術館コレクション展」に行ってきました。
ポーラ美術館という名前はよく聞いていたのですが、恥ずかしながら、まさか、日本の箱根にあるとは知りませんでした。
名前から海外の美術館だと思っていたんですよね。

約2年ぶりに、ゴッホやルノワール、モネなどの、いわゆる西洋絵画を生で見たわけですが、久々だったせいか、いろいろと新たな気づきがありました。

美術館には行くけど、いつもなんとなく見て回って、「いい展示だったなあ」くらいの感想で帰ってしまうというそこのあなたに、少しでもプラスになればという思いもあり、以下、今回気づいたことをつらつらと書きます。

この記事はこんな人にオススメ!

✔ ふだん、美術館をなんとなく回っている人
✔ 絵を見に行ったとき、どういう見方をすればもっと楽しめるのかが知りたい人

目次

なりタイが西洋絵画に興味を持つようになったきっかけ

プロフィールに趣味は絵画鑑賞と書きながら、これまで一度も記事にしたことがなかったので、本題に入る前に、なりタイが西洋絵画に興味を持つようになったきっかけについて少し触れておきます。

実は、絵が並の幼稚園児よりも下手なこともあり〈関係ない?〉、昔から絵画というものにはまるで興味がありませんでした。
親にゴッホ展を誘われても、時間の無駄とかたくなに拒否するような子供だったんですよね。

そんななりタイを大きく変えたのが、大学卒業間際に計画したイタリア、フランス、スペインの一人旅でした。
いずれの国も有名美術館を多く抱えており、旅をするなら避けて通るわけにはいきません。

そこで、現地を訪れる前に、かんたんな西洋絵画の入門書を読むことにしたんです。
それが、この本です。


これが、なりタイと西洋絵画との出会いであり、この本を読んでから海外の美術館を見て回ったことで、西洋絵画の魅力にどっぷりつかっていくことになります。

なぜ、絵に全く興味がなかったなりタイがここまでハマったのか。

それは、絵を見る楽しさは、絵の技法や単なるうまさを感じるだけでなく、その絵が書かれた背景や狙いを知ることにあると、この本を読むことで気づいたからなんですね。

西洋絵画を学ぶうえで、最初の一冊に最適な本なので、この本の紹介や、一人旅で巡った美術館の紹介はまた別の機会にするつもりです。

ポーラ美術館展に行って得た気づき

約2年ぶりの西洋絵画の美術展ということもあり、いろんな気づきがあったので、いくつか書いてみます。

絵画の前に列

入ってすぐ、違和感を持ったのが、入り口から順路に沿って、絵の前に切れ目のない列ができていた点です。
次の絵を見ようとしても、前の人が次の絵に動かない限り、その場で待っていないといけません。
順番にしばられず、自由に見て回ることができる海外の美術館ではありえない光景でした。

さらに、並んだ列を崩さないよう全員が絵を間近でしか見られていないのも気がかりでした。
今回は印象派の作品が多く、近くで見るのと遠くから見るのでは全く作品の印象が異なります

近くで見ているだけでは、絵の魅力は最大限には伝わりません。
画家も泣いているのではないでしょうか。

初めて音声ガイドを借りた

みなさんは美術展で、音声ガイドを借りたことはありますか?

国内で開かれる展示だと、だいたい入り口近くで借りられるようになっていますよね。

なりタイはこれまで、絵の横の説明文を読めばいいやと、借りたことがなかったのですが、久々に美術館に来たしいつもと違うことをしてみるかと、初めてガイドを借りることにしました。

するとどうでしょう。
ここにも新たな気づきがあったんです。

音声ガイドがあると、説明文を読む必要がなくなりますよね。
まず、その恩恵が想像以上に大きかったです。

美術館の説明文ってけっこう長いわりに、字が小さくて視力の悪いなりタイにとって読むのは一苦労だったんです。
その苦労がなくなりました。

ですが、それ以上の効用があったんです。

説明文を読んでいたときは、何度も絵と説明文に交互に視線を移し替える必要があるので、けっこう疲れるし集中力を持続させるのもたいへんだったのですが、音声だとずっと絵を見ながら説明を聞けるので、学びの効率がすごく上がったんです。
これはなりタイにとって画期的なことでした。

これは余談ですが、さらに驚いたのが、展示を見た翌日に、有名ブロガーのちきりんさんが、「voisy」で同じような意見を話されてたんですよ。
自分自身の体験からちきりんさんと同じ意見を導き出せたということで、自分の中で大きな自信にもなりました笑。

※voisyは#335「美術館と博物館も音声で!」というタイトルです。
有料になっていますが、気になる方はぜひ聞いてみてください!

ちなみに、音声ガイドを利用していた人は、ぱっと見た感じ、全体の2~3割程度。
1台600円と安くはありませんが、なりタイはこれから必ず借りることに決めました

ポストカードの選び方

なりタイは美術展に行ったときは、必ずポストカードを1、2枚買うようにしています。

これまでは、一番見た目が気に入った作品を選んでいたのですが、今回は、一番、絵の表す意味が面白いものを2枚買いました。

1枚目(左)が、キース・ヴァン・ドンゲンの「乗馬」
馬に乗って走る人々の傍らを、自転車でさっそうと駆け抜ける構図が面白いです。
ちょうど移動手段が変わる時代に書かれたということなんでしょうね。

2枚目(右)が、シャガールの「オペラ座の人々」

実物を見たときの第一印象が最も強烈だったのがこの作品。

不敵な笑みを浮かべた青い顔の男は、花束を持った女性を連れ去ろうとしているのか?
左上で自分の頭を空中に放り投げている男は何者?
黄色い鳥の尾っぽから出ているもやもやは何?
左下のハットをかぶった男性は何に拍手してるの?

想像を巡らすだけで、なんだか楽しくなってきます。

ポストカードは1、2枚買ってファイルに閉まっておくと、あとで見返したときに展示内容を思い出すことができるのでオススメです。

図録もたまに買うのですが、値段が高く場所を取るのが問題です。
その点、ポストカードは1枚100円程度と安く、コレクションが増えていくと、ファイルが自分のオリジナル美術館みたいになるのがまたいいんですよね。

参考に、なりタイコレクションの一部を紹介します。

疑問の数々

ほかにも会場にいると、疑問が次々と湧いてきました。

まだ解決できていない疑問を挙げると、

・なぜ箱根の美術館にこれだけの豪華作品が集まっているのか?
・グッズは今回の特別展のためにつくったのか? それともポーラ美術館で普段から売られているものか?

これらはちきりんさんがよく言う「思考の棚に整理」して、いつか解決できる日を待つことにします。

最後に

今回、公式サイトのHPから、スマホ上で事前にチケットを購入してから行ったのですが、ペイペイに連動しているおかげで、支払いが一瞬で完了したことにも感動しました。

これまでも事前にチケットを買うことはあったのですが、クレジットカードの情報をいちいち打ち込むのがめんどうだったんですよね。
世の中どんどん便利になっていくものだなあと、しみじみ。

みなさんも、美術館に行ったらただ絵を眺めて終わりにならず、いろいろと考えを巡らせてみてください。
美術館はたくさんの気づきが得られる素晴らしい場所です。

この記事をここまで読んで少しでも関心を持ってもらえたなら、まずは地元の美術館に足を運んでみてくださいね!

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