【書評】「USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか? 」ブログ運営にも役立つ良いアイデアの出し方について学べます

無事、連休に入り、ブログモチベが高まっている、なりタイです。

最近、「マーケティング」という言葉をよく耳にします。
マーケティング関連の仕事に就いている人にとっては当たり前なのでしょうが、そうでない人にとっては、なんとなくイメージはつくけれども自分には関係がないし、具体的にどんなことをすればいいのかもよくわからないという方が大半ではないでしょうか。

なりタイ自身もマーケティングとは縁遠い仕事をしており、メーカーの営業さんなどにとっては重要な概念なんだろうなあというくらいの認識でした。
そう、この本を読むまでは。

本書は、マーケティングとはなにか?という基本から、この考え方が日常生活や仕事のあらゆる面で役立つことを、関西の人気テーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)」の立て直しに成功した著者が、その経験をもとに説得力のある語り口で解説した本です。

初心者ブロガーの私のように、新たな何かに挑戦し始めたばかりで、方向性や継続性といった課題に直面している人の指針になる内容にもなっています。

この本はこんな人にオススメ!

✔ マーケティングとは何なのかが知りたい人
✔ いいアイデアを思いつくための考え方を学びたい人

目次

著者について

著者は神戸大を卒業した後、外資系メーカー「P&G」でマーケターとして活躍した森岡毅さん。
右肩下がりだったUSJの立て直しを図る切り札として、責任者として引き抜かれ、見事再建させたことで、一躍、時の人となりました。

USJでは毎年ユニークなアイデアを連発してきたことから、発想力豊かなアイデアマンの印象が強いですが、本人は自分は根っからの左脳人間だと、冒頭から全否定しています。
アイデアというのは、ロジカルに考えることでこそ生まれるものだというような主張をされているので、驚きです。

凡人でも最高のアイデアにたどり着ける、独自の発想法があるというのです。

イノベーション・フレームワーク

その発想法を森岡さんは「イノベーション・フレームワーク」と名付けています。
この発想さえできれば天才のひらめきは必要ないとのことですから、なんとしてでも身につけたい能力ですね。
この部分は特に集中して読むようにしました。

本書を通じて根底にある重要な考え方なので、以下、詳しく説明します。

森岡さんは、良いアイデアを生み出す方法とは、

1.フレームワーク
2.リアプライ
3.ストック
4.コミットメント

の4つを高めることで良いアイデアを思いつく確率を上げる方法だといいます。
絶対はなく、あくまで確率を高めるという点が重要です。

1.フレームワーク

最初に「なにを必死に考えればいいかをわかること」が大事であり、そのためにフレームワークという道具を使って、探すべきアイデアの手がかりを導き出す。

「USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか? 」より

①良いアイデアとはどんな条件を満たすアイデアのことか?
②それらの条件を組み合わせて、良いアイデアを探すにあたっての着眼点をどこに定めて頭脳をフル回転させるべきか?

森岡さんはこの2つの視点がほとんどの人に欠けていると主張しています。
これは間違った方向に、労力や時間を割くのを防ぐために重要ということですね。

なりタイはアイデア出しをするとき、最初にこうした方向性を定める習慣がなかったので、この点は非常に参考になりました。
フレームワークの詳しい使い方については、詳細に解説がされていますので、気になる方は本書を手に取って読んでみてください。

2.リアプライ

リアプライとは、似たような問題に直面した人が必ずいる、という視点を持つことです。
ゼロから自分で考えるより、優れたアイデアに行き着く可能性が高く、時間も短縮できるため効率的なのはいうまでもありません。

3.ストック

ストックは、自身のあらゆる知識や経験などを指します。
手持ちのカードが少ないと、生まれるアイデアも凡庸なものになることは想像がつきますね。

4.コミットメント

これは必死さ、そう、気合いです。結局、諦めたらそこで試合終了ということなのでしょう。

方向性を間違えたこだわりを捨てる

当時、社内からはUSJの不調の原因として、「映画にこだわったブランドからブレた」ことを挙げる声が多かったようです。
世間からの目もそうだったのでしょう。

森岡さんはこれを「間違ったこだわり」と断言し、社内改革を進めていきます。
理由はシンプルで、「映画だけのテーマパークは不必要に狭すぎるから」。

理由こそ単純ですが、これはブランドイメージを大きく覆す挑戦です。
よほどの自信があったことが伺えます。

ディズニーランドとの差別化ができなくなるという批判に対する、反論も面白く、「東京と大阪には交通費という3万円の川が流れているから、マーケットは分断されている」と一蹴。

言われてみればそのとおりだと、納得してしまいますよね。
ここにも、森岡さんのロジカル思考の一端を見ることができました。

その後、USJがワンピースやモンスターハンター(モンハン)、ハリー・ポッターなど世界最高のコンテンツを集めたセレクトショップに脱皮し、世界中から人を呼び込んでいったことはみなさんもご承知のとおりです。

コラボ先の作品のファンになる

USJ公式サイトより

森岡さんはコラボの相手方にあたる作品に徹底的にのめり込み、ファンになることをなによりも重視します。
たとえば、ワンピースとのコラボを目指すとなったら、当時60巻〈※21年8月時点で99巻〉ほどあったコミックを大人買いされています。
モンハンのときは、PSPとモンハンのソフト(2nd G)を買い込み、睡眠時間を捧げることで、数ヶ月でプレイ時間は400時間を超えたということですから驚きです。

マーケティングをやる人間は、何でも自分自身でやってみることを習慣にするべきです。
価値を生み出すアイデアの切り口は、経験上ほとんどの場合は「消費者理解」の中に埋まっています。

「USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか? 」より

消費者理解のために自分自身でやってみる
これこそが、マーケティングにおいて極めて重要だということがよくわかるエピソードになっていますね。

USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか?

USJ公式サイトより

ある日、夢の中でUSJの人気ジェットコースター「ハリウッド・ドリーム・ザ・ライト」が逆回転再生されるシーンを見たと、森岡さんは言います。

タイトルにもなっているのですが、なりタイにはどうしてもこの部分だけは、一貫性がなく感じてしまいました
なぜなら、ほかの成功体験のほぼ全てに使われている「イノベーション・フレームワーク」が、ここには使われていなかったからです。
寝ている間にアイデアの神様がやってきたというのは、コミットメントの結果ということなのでしょうが、少しがっかりでした。

事実なのだから仕方がないことではあるのですが…。

最後に

肝心のタイトルの部分に森岡さん独自の発想法が使われていなかったのは少し残念でしたが、もちろん、この発想法を否定するものではありません。

イノベーション・フレームワークはマーケティングの現場だけでなく、日常のあらゆる場面で効果を発揮する素晴らしい発想法です。
本書ではここで書いた以外にも、「ハロウィーン・ホラー・ナイト」や「ユニバーサル・ワンダーランド」など、多くのUSJでの成功事例が紹介されているので、この発想法が理解しやすい構成になっており、マーケティング素人でも読みやすいです。

なりタイは本書を読んで以来、ブログの方向性について改めて、このフレームワークを使って考えるようになりました。
たとえば、多くの人が考えていないと指摘されていた「良いアイデアとはどんな条件を満たすアイデアのことか?」という点については、「儲けるための記事は書かない」「自分の好きなことだけを書く」などが挙げられるな、という具合です。

なりタイ

みなさんもぜひ、なにかアイデアを考えるときは、このイノベーション・フレームワークという発想法を試すようにしてみてください。

結論

本書はマーケティングの基本が学べるのはもちろん、著者独自のアイデアを生む発想法を学ぶことができます。
アイデア出しをしない人間はいないので、マーケティングに興味がない人にとっても役に立つ内容となっています。

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