Kindleセールは毎日欠かさずチェックしている、なりタイです。
先日、このブログを6月に始めて以来、ずっとAmazonのほしい物リストに入っていたある本をポチりました。
その本の名は、「沈黙のWebライティング —Webマーケッター ボーンの激闘—」
人気ブロガーのマナブさんらが紹介しているため、ブロガーなら一度はこの戦闘マンガさながらのド派手な表紙を見たことがあるのではないでしょうか?
600ページ以上ある分厚い本ですが、ストーリー調で絵もふんだんに使われているので、2日ほどで読み終わりました。
SEO(検索エンジン最適化)の知識や文章の書き方が、ストーリーに沿って基礎から学べる内容になっており、私のような初心者ブロガーの方々に特にオススメの本です。
この本はこんな人にオススメ!
・SEOってよく聞くけど、実はあんまり意味がわかっていない
・ブログ初心者でユーザーが読みたくなる文章の書き方がわからない
著者について
著者は、WebコンテンツのプロデュースやWebマーケティングの支援などを行う、京都のWebプランニングチーム「ウェブライダー」代表の松尾茂起さん。
本書は、大ヒットした前作「沈黙のWebマーケティング ─Webマーケッター ボーンの逆襲─ 」の続編です。
もちろん、なりタイも同時に購入しましたよ。
本の構成について
本書は、「世界最強のWebマーケター」ボーン・片桐が、観光客減に悩む、栃木県・須原という温泉地の旅館をホームページの改善を通じて立て直すという物語に沿って、Webライティングを学ぶという内容です。
物語は全8章からなり、各章の最後では、ボーンの相棒・ヴェロニカ先生による特別講義という形で、各章で扱ったSEOの知識や読まれる文章の書き方をまとめて振り返ることができるようになっています。
物語という実例を通してWebライティングの考え方に触れ、章末で体系的に学び直すという二重構造のおかげで、より理解が深まるわけですね。
以下、物語の流れに沿って、その場面ごとにボーンやヴェロニカが解説している内容を紹介していきます。
SEOが大切な理由
そもそもSEOを意識したWebライティングがなぜ必要なのか。
ヴェロニカ先生は2つの理由をあげます。
1つ目は、その情報を求めている人を集客しやすいから。
悩みを抱えて検索するユーザーがたどり着きやすくするために重要で、「プル型」のアクセスと呼ばれます。
せっかく有意義な情報を書いていても、検索に引っかからないと読まれませんよね。
2つ目の理由は、継続して露出できるから。
検索結果の上位に常駐するようになると、その間ずっと利益を生み出してくれるコンテンツになります。
これこそがストックビジネスというブログの強みなのでしょう。
なりタイはまだ収益をあげたことがないので断言はできないのです…。
早くストックビジネスの恩恵にあやかりたいものです。
USPとは何か
USPは、Unique Selling Propositionの略で、自分のコンテンツを選んでもらうための独自の強みのことを指します。
これがないと、ユーザーが選ぶ理由がありません。
大事なのは、ほかの商品との比較ポイントを明確に打ち出すことです。
競合と同じステージで戦うことを避けられ、サイトの方向性がブレなくなるといったメリットがあります。
特化ブログが強いといわれるゆえんは、このUSPにあるのかもしれませんね。
読みたくなる文章を書く
読みたくなる文章とはどんな文章か?
ボーンは、「自分ごと化し共感を得る」ことのできる文章だと指摘します。
これは人気ブロガーさんが口をそろえて主張していることで、それだけ重要ということでしょう。
「」や!、?、…などの記号を使うと、感情が伝わりやすいです。
もちろん、文章が見やすくて、わかりやすいのも大事です。
難解だったり、文が下手だったりすると、脳の理解が遅れて疲れてしまいますよね。
ここで、ヴェロニカ先生がオススメする本が、ノーベル経済学賞受賞者のダニエル・カーネマンが書いた「ファスト&スロー」です。
なりタイはまだ読んだことがないのですが、「直感的思考」と「論理的思考」が読みやすい文章には不可欠という主張がされているようです。
直感的思考とは、漢字とひらがなの割合や改行と行間、指示代名詞の数など、視覚的な要素で、これは「文章の見やすさ」を決めるのだと思います。
一方、論理的思考とは、主張、理由、根拠の3要素で構成するといった、文章構造に関わるもので、「文章のわかりやすさ」に直結するということなのでしょう。
相手に何かを伝えるときは、結論ファーストで、とよく言われますが、文章も同じなんですね。
SEOに強いコンテンツの作り方
ヴェロニカ先生は、検索ユーザーと検索エンジンに評価されるのは、以下の5つの条件を満たしたコンテンツだと解説します。
1.検索ユーザーの検索意図に合っている
誰に向けて書くかという視点がないと、誰も読んでくれない文章になってしまいます。
2.専門的知識をどこよりもわかりやすく解説している
専門用語を使われた文章はその分野に精通していないと、非常に読みにくい文章になります。
極端な例をあげると、法律関係の本って法学部でバリバリ勉強している人以外は、読む気が起きませんよね。
3.情報を網羅的に扱っており、ほかのページに異動する必要がない
検索して見つけたページを読み進めていって、「なんで、この情報が書かれてないの?」となり、結局ほかのページに飛ぶという経験は誰もがしますよね。
逆に、すべての情報が集約されたページを読むと、いいコンテンツだったなあと満足します。
そんなページを目指すべきだということです。
4.情報が信頼できる
間違った情報を提供するのは一番やってはいけない行為です。
一気に作り手の信頼性も失墜するので、情報の正確性は常に気を張るべきポイントです。
5.作り手が信頼できる
これは当然のことですが、難しいです。
なりタイのように目立った実績がないブロガーは、とにかく良質な記事を書き続けることしか、信頼を得る方法はないと思ってます。
信頼獲得に近道はありませんよね。
タイトルのつけ方
タイトルをつけるのって難しいですよね。
自分の記事を読んでもらえるかは、タイトルにかかっているといっても過言ではありません。
SEOを意識するうえでも非常に重要な要素です。
では、つけ方にコツはあるのか?
あるんです。
ヴェロニカ先生が詳しく解説してくれています。
大事なのは以下の3つの要素。
1.ユーティリティ要素を意識する
そもそもどんなページなのかが伝わらないといけません。
2.得られるベネフィット(恩恵)をハッキリ見せる
ページを見るとどんなメリットがあるのか。
メリットがないとユーザーは記事を読んでくれませんからね。
3.感情フレーズを頭につける
ここでも大切なのは共感です。
これらの3要素をふまえた、具体的なタイトルのつけ方が10パターン紹介されているのですが、気になる方は実際に本書を手にとってみてください。
最後に
ここまで本の内容を紹介してきて、これを言ってしまうと元も子もないのですが、実際に本を読んでもらったほうが、圧倒的に理解は進みます。
物語の中でのキャラクターのやり取りを通じて学ぶことで、学びがストーリーと紐付けられ、記憶にしっかり定着するんですね。
英単語を単語帳で一つひとつ覚えていくよりも、長文を読む中で出てきた単語のほうが印象に残りやすいのと同じです。
この考え方は、記事を書くうえでもとても重要な視点だと思いました。
この記事が少しでも本書を読んでみたいと思えるきっかけになっていればうれしいです。
須原の温泉旅館をめぐる物語はもう少し続きますが、クライマックスはぜひ、ご自身の目で確かめてみてくださいね。
結論
「沈黙のWebライティング —Webマーケッター ボーンの激闘—」は、ブロガーとして活動していくための基礎が物語に沿って学べる初心者必見の本。
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