【書評】「33歳で手取り22万円の僕が1億円を貯められた理由」僕はこの本を読んで投資を始めました

投資で1億円をためてFIRE(経済的自立・早期リタイア)を夢見る、なりタイです。

突然ですが、みなさんは、月にどれくらいの額を投資に回していますか?

まさか、給料の全額を銀行に貯金しているなんていう人はいませんよね?

はい、私です
いえ、正確にいうと、2ヶ月前まではそうでした。

「銀行に預けていても資産は増えないんだから、投資しないと損だぞ」、という声はいたるところから聞いていたのですが、いざ、始めようと思っても、証券口座も持っていなければ、何を買えばいいのかもわからない。
調べるのもめんどうだし、いつか気が向いたらやろうと思ってるうちに5年ほどの月日が流れていました

そんななりタイを突き動かしたのが、今回、紹介する本との出会いでした。

本を読み終えた直後に、パソコン上で楽天証券の口座開設手続きを始めてましたからね。
今までの5年間はなんだったのだろう…。

まだ、投資の世界に足を踏み入れていないみなさんも、この本さえ読めばなりタイのように、いつのまにか証券口座を開こうとパソコンに向かっていることでしょう。

それくらい説得力のある、わかりやすい本です!

目次

著者は自称ダメリーマン

著者の井上はじめさんは、自称ダメリーマンです。

マンモス大学〈=日本大学〉卒で、手取りは22万円以下。
2012年には自転車を運転中に車にはねられ、2ヶ月間の入院生活を送ります。

この事故が井上さんにとって、大きな転機に。
会社に依存する生き方から脱却し、副収入を得て自立した生き方をを目指すようになります。

ただ、現実は甘くなく、株のデイトレードやアフィリエイトブログなどに挑戦するも、ことごとく撃沈。
これらの経験から井上さんは、「自分に合わないやり方でお金を増やすことはできない…」と気づきます。

果敢に挑戦したからこその、気づき。
価値がありますよね。

ここで、一つ、読者が薄々感じていた疑問について、種明かしが入ります。
手取りは22万円ほどしかないのに、挑戦する資金はどこから出ていたのか?

実は井上さんは学生時代から、世界経済全体に投資をし続けていたんです。
なんと、事故のときにはすでに約2000円の貯金があったといいますから驚きです。

世界経済全体に投資する理由とは?

「世界経済は2050年まで、きっと成長を続けていくだろう」 僕の資産を増やしていく基本理念はここに尽きます。

「33歳で手取り22万円の僕が1億円を貯められた理由」から

この記述の根拠になっているのが、世界人口は今後も増え続け、2050年には100億人に達するという試算です。
人口が増えれば、GDPも増え、株価も高くなるという流れですね。

井上さんはこれを人生最大の発見だったとしています。

1985年2005年2015年2050年
世界の人口48億人66億人73億人96億人
世界のGDP13兆ドル47兆ドル74兆ドル250兆ドル?
「33歳で手取り22万円の僕が1億円を貯められた理由」より

実際、この表で、井上さんが投資を始めた05年から15年までの10年間の変化を見ても、人口は大きく増加し、それにともない、GDPも爆発的に伸びていますよね。

13年には計800万円の投資で、試算は2200万円に膨れ上がっていたそうです。

初心者は何も考えずに投資信託を買え

でも、企業や国単位でなく、世界経済全体に投資するなんて可能なのか?
そんな疑問を持たれた方もいるのではないでしょうか?

これが、あるんですね。
全世界株式という投資信託です。
三井住友が出していたり、楽天が出していたりしますが中身はほぼ同じです。

一企業の株では、その企業の成績だけで株価は決まるため、常に株価暴落のリスクと隣り合わせですが、この全世界株式は性質上、分散投資になっており、リスクが極限まで分散されています。

いちいち、企業の株価をチェックする必要もないので、よし初心者向けの投資先というわけです。
専門的知識が一切いらないのが、最大の強みだと思います。

投資の4つの壁

井上さんは、投資信託を始めるには、4つの壁が立ちはだかるといいます。
やはり、高い壁があるよなあと、身構えるところですが、実際はそんなことはありませんでした。

ここでも、すぐに行動に移せるように、具体的かつシンプルな解説がされています。

4つの壁
①口座開設の壁
②入金の壁
③商品選択の壁
④注文の壁

①口座開設の壁

SBI証券の口座を開設すると、具体的に指定されています。
なりタイは楽天の利用が多いので、楽天証券の口座にしました。
楽天銀行の口座も同時に開設したら、使いやすいし、お得ということで、みなさんにもオススメできます。

ここは好みで選べばいいと思います。
ただ、いずれを選んでも、NISA口座を選ぶのを忘れてはいけません
NISAとは、かんたんにいうと、5年間は利益が非課税になるというものです。
利用しない手はありません。

なりタイは、少額投資に限られますが、20年間非課税になる、つみたてNISAを選びました。
ここは自身の投資額と相談して決めるといいですね。

②入金の壁

開いた証券口座に入金する。
これは心理的な壁はあるかもしれませんが、入金の手続き自体はとてもかんたんです。

③商品選択の壁

ここでも、「三井住友TAM 世界経済インデックスファンド」を指定してくれています。
なりタイはほぼ同じ内容の「eMAXIS Slim 全世界株式」を買っています。

④注文の壁

これも②と同じで心理的な壁ですね。
毎月数万円の積立購入にし、自動化することが大事だということです。

これを「ドルコスト平均法」といいます。
投資信託の価格に関わらず、毎月一定額を買うと決めておくことで、高値づかみをしてその後暴落するというリスクを避けることができます。
高いときにも買うことになりますが、逆に安いときにも買うことができるので、ここでも分散投資と同じような考え方ができますね。

投資先を分散するだけでなく、投資時期も分散することで、リスクを限りなく減らしましょう
初心者が投資をするうえで、最も重要な考え方だと思います。

なりタイは今年はひとまず、つみたてNISAの上限である年40万円に合わせて、8~12月の5ヶ月で割った額で投資を始めました。

投資の3ルール

井上さんは投資を運用するうえで、たった3つのルールだけを厳格に守っています。

3つのルール
①記帳ルール
②売却ルール
③売却後の積立ルール

①記帳ルール

積立額とその時点の資産評価額を、エクセルなどに記録するというシンプルなものです。
かんたんなことですが、ついつい忘れてしまいそうです。

②売却ルール

売却のタイミングは2回のみ。

1.基準価額が右肩上がりしている時期は「損益(%)」がプラス 20%を超えた時
2.基準価額が右肩下がりしている時期は絶対に売却せず、積立購入を継続し、その後「損益(%)」がプラス100%を超えた時(に売却を検討)

「33歳で手取り22万円の僕が1億円を貯められた理由」より

タイミングがきたらそれまでの積立分をすべて売却する。
投資でなによりも難しいのが、売却のタイミングですよね。

ここを厳格にルール化しておくことで、悩む事態を避けることができ、確実に収益を出すことができるというわけです。
目から鱗でした。

③売却後の積立ルール

売却して得たお金は、 10 年分に分けて毎月の積立額に上乗せする

「33歳で手取り22万円の僕が1億円を貯められた理由」より

保有している投資信託を2000万で売却できたら、年100万、月8~9万円を上乗せして投資するということです。
元手を増やすことで、利益をさらに拡大しようという意図ですね。

終わりに

井上さんは不動産投資の分野でも成功されており、この経験も本で紹介されています。
不動産は投資信託と比べ、一気にハードルがあがるので、なりタイは手を出せていませんが、気になる方は参考になると思いますよ~。
読み物としても面白かったです。

よくある初心者向けの投資の解説本より、10倍価値のある内容です。
なんせ、5年間投資に足踏みしていたなりタイの重い腰をあげたわけですから。

やはり、同じような立場にいるの人の成功体験というものは、これなら自分でもできそうだという気にさせ、人を動かしますね
実際、いったんやってみれば、難しいことはなにもありませんでした

まだ、銀行に貯金を眠らせ続けているという人は、この本だけでも読んでみてくださいね。
一気に世界が開けますよ。

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